
はじめに、お知らせします。
この動画は『アロマセラピーとは』の後編 になります。
アロマセラピーとは? マインドセット編
さて、本題に入ります。
今回内容は、医療に関するものです。
ですので、前編で解説したように、日本における
アロマセラピーのイメージは、一旦、置いてください。
アロマセラピー本来の、「植物の香り成分をつかった治療」
の意味・役割としての分野であり、アロマセラピーの
理論や精油の化学的な知識が重要視されます。
医療とは何か?
医療現場で、アロマセラピーは【代替医療】や【補完医療】
そして、【統合医療】の全てに関わってきます。
まず、医療とは何か?っていうところを共通認識として
しっかり抑えて置きます。
【医療】は、狭い範囲でのものを指します。
言い換えられた用語を並べると
「医学の主流」「従来の医学」「近代西洋医学」など。
非常にわかりやすく、この【医療】以外はすべて
「その他療法」、と線引きされます。
「その他療法」は、めっちゃ広い分野をカバーします。
伝統医学 もこの中に入ります。
中医学、アーユルヴェーダ、ユナニ医学、
これら3大伝統医学などは、言ってしまえば
近代西洋医学より歴史長いですよね。
でも、歴史や長さではないし、
優劣でもない。どちらが良いとかでもない。
近代西洋医学を主流として、主流じゃないものは全部
「その他」に入ります。ある意味、すごく分かりやすい。
アロマセラピーは、もちろん「その他」入ってきます。
その中でさらに、「自然療法」や「植物療法」に入ってくる。
この分野に含まれるものは、多数より無数。
「植物療法」は、植物を使うという意味で、ある程度
絞られますが、「自然療法」は広い。
大袈裟にいうと、自然=この世界そのもの ですよね。
”ひと”も自然の一部ですので、鍼灸や整体など身体的なケア
だけでなく、スピリチュアル分野、魂やエネルギーのような
人に関わる、物理的に触れられないものも含みます。
表示しきれない…。
他も詳しく 知りたかったら、厚生労働省の統合医療(eJIM)
のページにもありますので、こちらも参考にしてください。
補完代替医療(CAM)
近代西洋医学が主流であって 、それ以外の療法はその他、という
はっきりとした線引きが、今の医療であるということを
踏まえて頂いた上で、【代替医療】【補完医療】を説明します。
| 代替医療Alternative medicine |
医療と併用する |
| 補完医療Complementary medicine |
医療の代わりに使う |
補完医療と代替医療は、現状で、その 同一の療法をどう使うか
の違いで、分けることが困難なため、まとめられて
補完代替医療、頭文字をとってCAMと呼ばれます。
| 補完代替医療(CAM: カム) |
| Complementary and Alternative Medicine |
代替医療と補完医療 |
もう一度主流となる医療を再確認しましょう。
補完代替医療(CAM)とは決定的な違いがあります。
科学的根拠の取り扱いというか、科学的根拠の質です。
医療はそもそも、確実な科学的根拠(エビデンス)に
基づいたものだけを実践します。信頼性や再現性が
実証されるもの、実用性がすごく高いものだけを
採用し、臨床現場に用います。
それに対して、補完代替医療は、科学的根拠(エビデンス)
の質がすごく低いと言われます。
”質” というところがまた難しい。
観点というかメジャーというか、医療と並べると
基準の設定が違いますもんね。
現状での科学、基準となるものに対して、
科学的根拠(エビデンス)を取るのが、なかなか難しい。
特に、再現性。
そのため、入手可能な情報の中で、ベストな科学的根拠
に基づいて実践されているのが、補完代替医療です。
これは、すごく大きな違いです。
統合医療
このような局面で、【統合医療】が登場します。
医療中心として補完代替医療があり、そこに社会コミュニティ
も加わります。患者を「人」として中心に据えて考える、
包括的な医療システムが【統合医療】です。
| 統合医療 Integrated medicine |
| 医療と補完代替医療を統合した療法。社会的な生活環境も含め、包括的に行う患者中心の医療システム。 |
統合医療は、マインドセットでも触れたWHO(世界保健機構)
提唱の人を中心としたセルフケア、その集合体としてのヘルスケア、
を目的とした医療システムになります。
医師が主導となり、EBP(エビデンスベースドプラクティス)、
エビデンスに基づいた実践を行い、さらに、本人の社会的環境
までも考えていきます。
もっと広い意味で、ここに予防医学とか予後の生活も
入ってくるので、その中に私たちの仕事もあると思います。
それが、統合医療。
クリニカルアロマセラピー
医療とは何か、確認できたところで、
クリニカルアロマセラピーという言葉が関わってきます。
ようやくですね。
アロマセラピーの中でも特に、医療に組み込まれる、
精油(広義で ”香り”)を使った治療法になります。
クリニカルっていうのは、臨床という意味です。
なので、私は実際、医療従事者ではないので、この言葉を
使うことがどれだけ法に触れてくるのか際どいです。
しかし、広義で、”個人”や”ひと”の生活(人生)全体を考慮し
病気中、病気の予後、その予防までを考えると、
使い方として、「それはクリニカルだよ」って言われることも。
簡単にしてしまうと、趣味や娯楽と切り離し、
精油の科学的な知識や研究データを用いて、
アロマセラピーを理論的に実践する。
その類を「クリニカル」と呼んでも良いのかもしれません。
厳密には、医療従事者が行うのがベストだとも思います。
ただ、日本だけでなく、海外でも、医療現場にいる
彼、彼女らはとっても忙しい。
その現場を知ってるのか?って言われたら、そうではない。
ですが、先にお伝えしたように、補完代替医療がカバーする
その他の療法 ってもうめちゃくちゃ多いわけです。
しかもそれを、エビデンスベースで対応していくとなると
医療従事者の皆さんが、1つ1つ科学的根拠を検証し
採用(医療的決断)をしなければならない。
大変なことは、想像に難しくないわけです。
そこで、専門家、きちんとした機関で教育を受けた有資格者
との連携が望ましいされます。グローバルスタンダードでは。
この「連携」が重要。医師が主導は大前提です。
多くの場合、医療チームが組まれます。
「クリニカル」を掲げるほど、私たちセラピストは
注意が必要です。基本的に、何か心身に不調を抱えてる人に
対処していく訳ですから、
個人的な判断絶対しない。
ことが大前提。常に意識しなくてはなりません。
私も頼ってきてくれたクライアントに持病がある、もしくは、
現在治療中である場合には、主治医に1度相談して頂く
ことを必ずお勧めします。
クライアントの安全が第一です。お互いのためにもなります。
参考資料のご紹介
『Perspectives on the use of aromatherapy from clinicians attending an integrative medicine continuing education event』 Amy C. S. Pearson, et al
少し古い2001年の資料ですけど、アメリカで医療事者向けの
カンファレンス会場で行われた調査です。
医療事者の多くがアロマセラピーに個人的に興味があって、
セルフケアや自分の家族への利用があるが、知識には自信がない。
そのため、補完代替医療として、他の療法ほど勧めることができない。
という事実が分かったそうです。
アロマセラピーの分野っていうのは、研究対象としても
補完代替医療としても、注目度がすごく上がってきてるので、
近い将来で専門家との連携や医療従事者向けのセミナーが
増えてくんじゃないかなと思っています。
精油の品質基準
次に、医療現場で使われる精油の話になります。
簡単に言ってしまうと、精油の品質基準ですが、
先に伝えておかなければならないことがあります。
日本では現状、公的な精油の品質基準というものは
存在しません。精油はあくまで雑貨です。
「高品質」「医療グレード」と強調される精油も
ありますので、まず抑えておきたいポイントです。
ただ、実際に、原料から抽出までを丁寧に技術的に
伝統的に行うメーカーもありますが、ここでは
切り離して話していきたいと思います。
海外セミナーから学んだ精油選択の基準
海外でも概ね、精油は雑貨です。
(フランスなど一部で、医療グレードがある)
共通しているのは、”商品説明の表示規制” です。
例えば、精油の説明で
- 効果効能を表示する
- 過剰に期待させる(勘違いさせる)コピー
- 医療をにおわせる表示
など、日本と同じように法規に触れます。
このように、精油そのものに基準のない状況下、
医療現場や補完療法として精油を使う場合、
次のようなことを最低基準にすることを推奨しています。
ふわっとした話ではありません。消去法的観点から、
「不純物を含む可能性を排除する」
ことで、農薬や添加物などを極力さけ、
精油純度を上げて作用を見極めるためです。
安全性をより確実にするためだけでなく、
何らかのトラブルに対して、トラブルの
原因を精油成分に絞って判断できます。
また、アウトカム(結果、または結果から生じたもの)
に対しても、精油の芳香成分を評価できます。
さらに、アウトカムで得られた事実を客観的に把握し、
他のケースでも考慮できるようにする必要があります。
研究資料にする場合もある。そのため、
精油をロットごとに管理します。
成分分析は、精油が芳香性物質の混合体であることから
使用した精油がどのような組成になっているのか。
また、同じメーカーでも自然由来の精油は全く同じ
組成であることはありませんので管理が必要です。
保管管理というのは、精油は安定性が非常に弱い物質
です。(なので、反応性も高いと言えますが)
気を付けていても、酸化や変質を避けられないです。
開封日や保管方法も管理する必要があります。
医療現場で精油をつかうことは、振り返りや今後の課題
など、評価対象ともなるので、そういう観点からも
厳密な精油選びの基準を持つことが求められるようです。
日本の医療現場
2025年に【日本アロマセラピー学会】の
フォーラムを視聴させて頂きました。
この団体は医療従事者を中心としており、日本における
”真”のクリニカルアロマセラピーを扱う団体です。
活動内容に、精油の品質基準への取り組みもありました。
現状で、日本ハッカやチョウジなど、
『日本薬局方』にある精油もあることは知ってましたが
実際に、アロマセラピーにおける”精油”としての
基準ではないようです。
余談ですが、興味ある方に参考URLも載せておきます。
日本アロマセラピー学会にも所属しておられる
医療法人長谷川会湘南ホスピタルの佐藤玲子さん。
2025年のガットフォセ賞を日本人で初めて受賞される
という快挙を成し遂げた方です!発表を聞いたときは
「日本にこんな方が居たんだ!」と興奮しました。
医療従事者の方には、私のこのブログなんかより
絶対に役立つので、必見です。
医療現場でのアロマセラピーを拝見し
個人的な感想になりますが、やはり地道で堅実な実績を
積み上げたおられることに感服しました。
私たち一般のアロマセラピストは、ついついアロマの
主観的体験の成功談を感動的に伝えてしまいますが、
彼・彼女らの小さな安全性を客観的視点で
積み上げる姿勢を見習いたいと思いました。
アロマセラピーを必要とする人に届ける活動
を邪魔したくないものです。
補完療法・セルフケアサポート
医師でも薬剤師でも看護師でもないアロマセラピストは
存在価値はないのでしょうか?
また、補完セラピーを実践するべきではない?
私、深く考えた時期がありました。
「補完療法としてのアロマセラピー」の定義をどこまで
の範囲を許容するかにもよると思いますが
十分に必要とされるケースはあるはずです。
例えば、自宅療養や予後の経過観察中、
”持病”として生活の一部として過ごすとき。
高齢者、妊婦さん、乳幼児、などなど。
健康の定義が大きく変わり、ウェルビーイングや
QOL(生活の質)を考慮すると
アロマセラピーをセルフケアに取り入れたいけど
サポートが必要な方もいると思います。
このような場合、医療従事者ではないアロマセラピスト
であっても、医療現場の厳格さをもって、
補完領域としてアロマセラピーを実践する意識が
必要になります。
大事なのは、「私は、香りの専門家」という線引き。
医療との線引きです。
線引きのために、医療の知識は必要になります。
健康の概念や心理的なサポートの知識も。
だけど、自分の領域以外は専門家に渡す意識を
もつことが何より大切な姿勢だと思います。
アロマセラピーが利用される "医療" の例
現状で、アロマセラピーがどのように使われているか
調べました。基本的に海外情報ですけど、
頻度の違いで、日本でもそう変わらないです。
実際、海外である程度実証されてるっていうものが
日本に入って きてるっていう印象もあります。

他にも、QOL(生活の質)やウェルビーイングがアロマセラピーの効果が期待できるケースです。
治療中の治療中の
不安、社会復帰後の不安、など感情コントロール、ストレス
コントロール、モチベーションなどに対し、使われています。
実際、臨床で使われる分野として
精神科、産婦人科、 外科、脳神経外科、など
症例研究やクリニカルトライアルなど
エビデンスの量も多く、進んでいることが実感できます。
臨床現場では、確実性・安全性・再現性が求められ
「その他医療」の難しさを考慮しても、堅実さが大事。
繰り返し使い安定させる、少しずつ積み重ねていく
印象があって、生化学的・薬学的アプローチよりは
ほとんどが心理学的アプローチが多い気がします。
参考URLの紹介
参考資料として、PubMed(パブメド)に掲載されている
「クリニカル アロマセラピーの定義」です。
Clinical Aromatherapy/ Ashley J. Farrar, et al
PubMedいうのは、簡単に言うと、世界中で広く参考にされる
エビデンス(科学的根拠)の検索サイトです。
アメリカの国立医学図書館内、国立生物科学学情報センターが
作成してるデータベースです。公式文書やセミナーでも
よく出てきます。
このクリニカル アロマセラピーの資料に戻ります。
これは詳細な記述になってまして、精油に も関しても
触れてくれてます。医療従事者向けのもので、
病院の、ナース向けの教育に も使われてるようです。
次に、こちらも良かったので紹介いたします。
Aromatherapy With Essential Oils (PDQ) - Health Professional Version/ National Center Institute
厚生労働省 の統合医療サイト(eJIM)からのリンクなので
eJIMからもアクセスできるものです。
これもアメリカの国立が研究所が 配信してるもので、
癌に関わらず医療に取り込むためのアロマセラピーの情報が
すごい詰まってます。
いろんな分野で のリサーチのリンクが貼ってあって、
定期的に更新されてるようなので、興味のある方は 是非。
ちなみに、再度、厚生労働省の統合医療サイトのリンク↓
統合医療に向けての課題
統合医療に向けての課題は大きく3つあります。
エビデンス(科学的根拠)の質
現実的に、今時点の「科学」観点で、質を上げるのが非常に難しいとされています。
「その他医療」の多くが施術者のスキルや経験による
ところが大きくて 個人差があると言われています。
加えて、基本的に「その他の療法」は、症状に対する
【対処法】ではなく、人により寄り添う【ホリスティック】
ケアを重んじる場合が多い。
【ホリスティック】ケアでは、全体のバランスを見たり
現代ではここに”社会性”、つまり、コミュニティや
置かれる環境までも考慮していく。
中心に置くのは、【症状】ではなく【個人】です。
人それぞれ持ってるものが違う。
また、施術者も人であるので、人と人との間に生まれる
信頼関係や施術方針標準化する、そして、再現性を持たせる
医療の根本をなす、科学的根拠を取るって
難しいと思いません?本当に本当に難しいと思うんです。
もう少し砕いていうと、
誰が誰に対しても同じ効果を出す
ことができない。
科学の根本である【客観性重視】と
ケアの根本である【主観性重視】との違いとも言える。
大事なのは、この両面のバランスですよね。それは周知の事実
なので「統合医療」という考え方が出てきたのだと思います。
現在、様々な評価法や検証法も出てきているようで
それ自体も検証が必要なので、議論も交わされています。
今後に期待ですね。
情報の妥当性と教育
次に、教育です。
医療だけの問題ではないですが、オンライン化が進む
現代では、グローバルに情報を得ることができます。
情報が溢れすぎて、信頼性とか妥当性とか
実証に向けての、確実な有用性を見極めるのが、
めちゃくちゃ難しい時代です。
もちろん、教育の対象は、医療関係者だけじゃなく
私たちみたいな単独活動の実践者だけでもない。
WHOが人中心の医療を目標としているだけに、
意思決定をする患者さん自身、そして、ご家族
という一般人も含みます。つまり、
正しい知識提供がすごく重要視されてきています。
Overview of Integrative, Complementary, and Alternative Medicine/ Denise Millstine, MD, Mayo Clinic www.msdmanuals.com
メイヨークリニックという病院の医師が書いた記事です。
この病院は、アメリカで患者中心の医療を実践し、
社会的評価の高い病院です。クリニックという名前ですが
教育機関も含む大病院のようです。
また、発行元 の、MSDマニュアルっていうのも
ちょっと前に調べた時は名前違ったので、少し混乱しましたが
こちらも1899年から医療従事者や薬剤師に向けた情報を
提供し てきた信頼性の高いジャーナルです。
今では専門家と消費者に分けて、医療と健康情報を
提供しているようです。
この資料、めちゃくちゃ分かりやすいんです!
医療(従来の医療)と補完代替医療に関して、現場を知って
いるお医者さんが書いてるので、統合医療に 向けての
アロマセラピーを考えていく上で役立つ情報で詰まってる。
品質(規格)の統一化
アロマセラピーだけの課題としては載せていますが
「精油とは」の動画のとこでも、しばしば触れてますが
アロマっていうのが同種類の植物でも、環境によって、
すごく多様 なんですよね。
”環境で多様性が出る” というのは、育つ環境や
精油の抽出方法とかでも、すごく変わってくる。
それにより、同じ品種の植物から抽出する精油でも
芳香成分の組成が変わるわけです。
この辺りが「科学的」の難しさ。
再現性とか 実用化に向けるとき、立ちはだかる壁。
医療品 取り扱いとしての規格が特にない
というのは、先ほどもお伝えした通りで、
精油の品質を統一化し、規格化するのも非常に難しい。
さらに、香りという性質の問題もある。
香りが個人の経験や好み、感情にも影響するのるため
主観的要素を大いに含むこと。個人差が大きい。
他の療法 よりも、すごく差が出てくる。
まだある、その他”壁”
香りの研究や評価において、大きく問題視されるのが
プラシーボですよね、プラセボ効果の影響、です。
香りは、存在感があるので、「あ、アロマの実験だな」って
分かってしまって、ブラインドテストが難しいようです。
香りが何かを期待させ、それが値に影響を及ぼす可能性です。
そして、アロマセラピーだけではなく、補完代替医療(CAM)
では、研究において、アプローチの標準化が困難とされます。
具体的に、アロマセラピーを例にすると、
同じ症状に対して、セラピストによって 選ぶ精油、
もしくはブレンドが変わってきたり、適用方法も
変わってきたりするのです。対象者の好みもありますし。
適用方法というのは、芳香だけとかタッチセラピーを
併用するとかになります。
ざっと上げただけで、これだけあります。
自然療法・植物療法観点でいうと、どちらかというと
利点となるものもあります。
しかし、エビデンス(科学的根拠)の質を高める時に、
超えるべき壁となるのです。
統合医療に向けて、求めらるもの
私が 考える中であげてます。
理論的思考と専門性
科学も社会も、すごい日々進化しています。
特に、パンデミックの時期に止まっていた分、この1~2年で、
研究だけでなく、考え方そのものにも、新しいものが
どんどん発表され、検証されている印象。
実際に私、2024年に英国のとある団体のセミナーを
受講させて頂く機会がありました。
簡単にいうと、「リサーチプログラム」の一環で、
アロマセラピストを対象に研究分野の基礎知識を
レクチャーして頂けました。
日本で、これだけ本格的でボリュームのある講座
を受けれるなんて、オンライン時代に感謝です。
本題に戻りますが、そのプログラムで多くを学びました。
正直、想像以上。
科学的根拠をどのように見て、選択(決定)していくか…。
リサーチの方法も評価方法もたくさんある。
そして、実践的に使う時、効率よく建設的に繋げるために
やるべきこともたくさんある。
講師陣は言ってくれました。
医療現場やチームじゃなくても、個人レベルで実践すべき。1つ1つの実践のクオリティを上げていくことであなたも科学に貢献できる。
まず、科学的な考え方を知り、次に、理論的な思考を、
常に意識的に持ち合わせること。
クライアントやアロマPRのために、「あーこれ良いやん」って
飛びついて使うのではなく、しっかりとした知識と根拠を持つ。
アロマセラピーの専門性に科学的手段の学びも
並行して勉強していく必要はあるなと思います。
もちろん、日々進化してるので、アップデートも必要です。
去年も持ってた情報が今年変わってるなんてざらですので
もうやり続けるしかないかな、と。地道に一歩一歩。
他分野との連携
”人中心”の医療やケアを実践するとなると、
1つの専門性で乗り切れる時代ではないです。
自分の専門性をしっかりと持った上で、アロマセラピーに
できることを客観的に考えられる必要があります。
看護の面では看護師さんがもちろん専門ですし、
心理面では臨床心理士とか心理学の専門の方、
教育 だったらやっぱり教育関係の方っていうように、
全部1人ではできない。
やろうとしても、こぼれてくものが多くなってくる。
学び続ける時間と労力を考えても、常人には不可能です。
自分の専門性をしっかり持った上で、ヘルスケアを構成
するものがたくさんあることを把握した上で、
バランスを取っていかなければならないと思う。
理想的には、他分野とチームを組み、その中で
状況や立場を考えて自分にできることをする。
とりあえずは、今できることですかね…
偉そうにブログにまとめてますが、
私自身もまだまだ学ぶことも多く、経験値も欲しい。
いつの日か統合医療で、それぞれの専門性を
持って情報をシェアし、考えられる日まで。
まとめ:今後の展望
統合医療に向けて、EIPを中心にした図を
別途、用意しました。
オーストラリア政府のAIFSが出してる、厚生労働者が
出してるように、参考文献をいっぱいリンクしてるサイト
から抜き取り、アイデアをお借りして作り直しております。
情報元:
オーストラリア政府AIFS(Australian Institute of Family Studies) /Practice resources/ Short articlesより
実は、メイヨークリニック医師の資料にもありましたが
現在、よく聞かれるEBP(エビデンスベースド
プラクティス)ではなくEIP(エビデンスインフォームド
プラクティス)が提唱されつつあるようです。
恥ずかしながら、EIPを知らず、あれこれ調べた結果
このオーストラリア政府の記事が見やすかったので。
エビデンスベースは、大前提の土台となる考え方です。
EIPがEBPと大きく違うのは意思決定者。
中心となるのはあくまで当事者という点を強調してる。
私たち実践者が患者さんやクライアント、その家族に
対して、インフォームド、つまり、実践内容や専門知識
を説明し、共通認識を持ち、同じ方を向いて
医療を進めてくことだと思う。私は、そう解釈してます。
他の人は違う解釈かもしれないし、私の解釈がちょっと
怪しいというのもあり、情報元も参考にしてください。
エビデンス インフォームドアプローチという
表記も情報元からそのまま引用してます。
人中心の医療、WHOが提案してるような
セルフケアからのヘルスケアっていう面で、確かに、
EBP(エビデンスベースドプラクティス)よりこの
インフォームドの形を取るEIPの考え方の方が
概念的には 分かりやすいかな
ただ、ここでもまた断りを入れさせて頂くと、
言葉・用語は広まらなかったら消えてくので、
これも今時点の情報として見て頂きたいです。
今後、施術者だけの立場だけでなく、受け手側も
きちんと理解しているというのはポイントになると思います
特に、治療を受ける方は、今までは受け手でしたが
意思決定者として、本人の思うように生き方も選ぶ時代。
主流じゃない「その他医療」も含めて、「医学」だけ
では難しいなっていうところを、カバーしていこう
という動きは確かにあります。
個人主体の医療のカバー範囲の広さや、対応の難しさ
を考えると、果てしなく大きなチャレンジに見えます。
マンパワーも時間もかかるのに。
この挑戦、人ってすごいなって正直思います。
積み重ねですよね。失敗も成功も糧に、発展させていく。
地道に やってくことですごくいい未来があるかな、と
私も期待してます。

最後まで、お読み頂きありがとうございました!
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